[幽霊遭遇] 1996年 母と子

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これは24か25歳、1996年のできごととする。夏。

当時、しょっちゅう会社の同僚達と遊びに行っていた。
その日は福岡県・西区のある狭い砂浜で、花火をしようという事になった。

仕事が終わるのが6時、それから食事して移動したので、夜8時・9時・そのあたり。


親子

10メートル、もう少し短い距離の場所を、歩く母子が居た。

子供は、母のやや後ろに居る。
母親は手を子供の方に向け、子供はその手を握っている。

急ぐ様子でもなく、ただ、とぼとぼと歩いている。
それが、海の上で無ければ、気にもとめない光景だったろう。

母親は、白めの上着、長髪、普通体型、カラー
子供は、濃い半袖シャツ、短パン、短髪、カラー、おそらく男の子。

母の髪や服がぴったりと張り付いているように見える。
おそらく、二人共濡れているのだろう。

母子は浜と平行に、左方向に歩いていた。

1分も無かっただろう、薄くなり消えていった。



所感

入水自殺の母子だろうか。

何を考えながら、どこへ向かって歩いていたのだろうか。
親子の霊というのは、どうも嫌な感情を植え付けられる。

母は子供の命を犠牲にしてまでの、死による安息を得れたのだろうか。

もし、まだ歩いているのならば、ご冥福をお祈り申し上げます。


注意書き:
可能な限り記憶に忠実に記述しています。
しかし、公開するものであること・記憶の劣化に伴う次の事柄をご了承ください。
(1) 記録であるため、「物語的な結末」は期待できません。
(2) 記事中の写真・地名・人名・店名など、全ての名称は実際のものとは完全に変えてあります。
(3) 人との会話は正確に覚えていない事が多く、その殆どは「こんな感じの会話」です。
(4) 日付を覚えていないことが殆どですので、記録の日付は適等です。
(5) (?)マークの付いた表現は記憶が曖昧であることを意味します。

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