[不思議な話] 2002年 殺人する夢と家族の秘密

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これは霊との遭遇では無い。

10代の終わりの頃より、次のような夢を年に数回見続けている。

夢の内容
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農家と思われる古い日本家屋の建物の前。
田の青々としたふうから、夏だろう。
若い女性と、中年の女性。二人共もんぺを着用している。

私は猛烈な怒りに震えている、なぜ怒っているのかは判らない。

二人の女性が私に罵声を浴びせる、罵声の正確な内容は判らない
酷い形相と、極端な早口で叱責してくる。

私は、怒りに任せ、傍にあった鎌を、若い女性の首に突き立てる。
慌てて庇う中年女性の首を掻っ切る。

私は、何度も、何度も鎌を振るう。


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(周りの風景等は、起きている時に夢を思い返し把握した。)


毎回、このような内容の夢である。
これ直前の情景も、直後の情景も見たことは無い。

怒りや、感触が、とても鮮明である。

女性二人が、何について私を攻め立てるのか、理由は語られない。

「責任をどうとるのか」、「取り返しの付かない事をしてくれた。」
そのような内容だけである。

女性二人が使う言葉は、かなり古い九州北部弁であると思う。


夢の中の私は、ただ怒りの感情しかなく
その理由について考える事ができない。

これだけならば、何の事は無い、ただの気持ち悪い夢の話だ。
何度見たとしても、所詮、ただの夢だろう。

しかし、この夢の不思議さは別の所にある。



母の告白

三十歳を超えた頃だったと思う。
この夢を見ることを、特に意味も無く母に告げた。


「そう…あのね。お父さんも見るのよ…その夢」
かなり躊躇った感じを受けた。


母は、次の2点の秘密を語ってくれた。

・私が実の祖父と思っていた祖父は、父とは血が繋がっていないこと。

・私の血の繋がった祖父は、二人の人の命を奪ってしまったこと。


祖父は、そのまま姿を消したそうだ。

(祖母も亡くなってしまった今となっては
 その場所も、その理由も、それからどうなったかも判らない。
 仮に存命していたとしても、聞ける内容では無い)


そして、このことは、父には絶対に言ってはならない。
その夢を見ることも言ってはならない。そう、強く釘を差された。

「お父さんは、本当のお父さんは戦争で死んだと思っている。
 それはそのままでいい。そんな事を知って、いまさらどうにもならない。」

 私は、それっきり、その話題には触れてはいない。


所感

夢の中の私は、本当に私なのだろうか、祖父なのだろうか。

ただ、事実として、父と私は同じ夢を繰り返し見ている。
その夢の情景・凶器・殺害する順番までが一致している。

何故か?など考えても答えが判るはずもない。不思議な事だというだけだ。
「親の因果が子に祟り」 そういう類のものなのだろう。

それにしても、私は「殺人者と祈祷師の孫」だとか
漫画のキャラでもあるまいし、気持ちが悪い。


追記 2014/8/2

かなり迷ったが、私の両親はネットを見ない。大丈夫だろうと判断して記録した。
正直に言えばいまでも迷っている。ある日突然この記事を消すかもしれない。

その時は、ごめんなさい。


※ この夢を見始めたのがハッキリしないので、母に話した30歳の記録とした。
注意書き:
可能な限り記憶に忠実に記述しています。
しかし、公開するものであること・記憶の劣化に伴う次の事柄をご了承ください。
(1) 記録であるため、「物語的な結末」は期待できません。
(2) 記事中の写真・地名・人名・店名など、全ての名称は実際のものとは完全に変えてあります。
(3) 人との会話は正確に覚えていない事が多く、その殆どは「こんな感じの会話」です。
(4) 日付を覚えていないことが殆どですので、記録の日付は適等です。
(5) (?)マークの付いた表現は記憶が曖昧であることを意味します。

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